Silk Cocoon

未来に在る思い出を探して綴るアイカツおじさんの日記

アイカツスターズ!第3話「わたし色の空へ」感想

絹保です。

今日はアイカツスターズ第3話を観た感想を書きます。

 

ざっくりとあらすじ

 

1,発声のレッスンで思ったように出来ないゆめは、先生からアドバイスを教わりながら少しずつ上達していった。しかしそれでも、自分が周りよりもレベルが低いと感じるゆめは、歌組を受けることに関しても、どこか消極的になってしまっていた。一人でレッスンを続けるも上手くいかず、このままでは歌組に不合格になってしまう……。そんな想像を叫んで振り払っていたところへ、S4の一人、劇組の如月ツバサが現れる。ちょっとした気持ちでツバサに組決めのことを話すと、ツバサは自分が劇組に入ることを決めた過去を聞かせてくれた。

 

2,ツバサから話を聞いて、何かを思うゆめだったが、モヤモヤはまだ晴れなかった。そんなとき、男子部のすばると再開する。何気なしに悩んでいることをボヤくと、すばるはいつの間にかゆめの目的が変わってしまっていることを指摘した。自分が悩んでいる核心に気付いたゆめは「自分のやりたいことをする」ために、組決めオーディションのステージに臨んだ。

 

3,無事に合格したゆめたちは、帰る途中にM4のメンバーから声を掛けられる。ゆめが散々毛嫌いしていたすばるは、男子部のトップ、M4の一員だったのだ。そんなアイドルとして大人気のM4を全く知らなかったゆめに呆れる面々。しかしゆめ本人は明日から始まる組活動に胸を高鳴らせ、思わず走りだすのであった。

 

 


 スターズ3話。四ツ星学園の生徒会長、厳しすぎるアイドルこと、鳥の劇組のトップにしてS4の一員、如月ツバサ先輩に惚れる話。

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 今回は何と言ってもツバサ先輩に大大大注目する話でした。他の見所も含め、感想を書いていきます。

 


・ゆめちゃんに関して
 発声が上手く出来ないゆめちゃん。まぁそりゃ、音楽に触れなければ発声なんて出来ないのが普通だと思うけれど、ということはゆめちゃんは、入学前に何もそういった勉強をしなかった、ということなのかもしれません。よく合格したな……。
 「アイカツ!」では編入試験ということもあって、いちごちゃんとあおいの二人は様々な特訓を自分たちでやっていましたが、ゆめちゃんと小春ちゃんは何もしなかったのかな。少し気になるところ。また、小学校ではバレーボール部に入っていたことが明かされました。体力と大声には自身があると胸を張るゆめちゃん。第1話でも、小学生時の描写がちらっと映りましたが、「アイカツ!」と違ってスターズは入学するところから始まったため、どうしてS4に憧れているのかとか、入学までどんな苦労をしたのかとか、そういう入学前の様子があまり描かれていないんですよね。ゆくゆくは、小春ちゃんとの出会いとか、そういった話も描いて欲しいところです。

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↑小学生の頃のゆめちゃん

 

・ツバサ先輩に関して

 ゆめちゃんが叫んでいるところへ偶然現れたツバサ先輩。持っている台本で口元隠して笑うというなんともキュートな御姿を見せてくれました。かわいい。

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 緊張するゆめちゃんに対して、同じ学園の生徒なのだから緊張しなくて良いと優しく言ってくれるツバサ先輩。やさしい。
 持っていたCA物語の台本を見て、毎回欠かさずに観ていてツバサ先輩演じる主人公からいつも元気を貰っていると言われ、照れた様子でありがとうと言うツバサ先輩。超かわいい。

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これからお稽古をしようかと思っていたと言って笑顔を見せるツバサ先輩。やさしい。

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 お騒がせしましたと頭を下げるゆめちゃんに対してきょとんとするツバサ先輩。これもかわいい。

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 立ち止まったゆめちゃんに声を掛けられて「なに?」と返すツバサ先輩。またかわいい。

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 ゆめちゃんから質問されて、優しく答えるツバサ先輩。ツバサ先輩は、自分が最初は歌組に所属していたことを話してくれました。
 四ツ星学園の一番の花型である歌組でトップになりたかったツバサ先輩。組決めに合格して、手応えも感じていたツバサ先輩は、ひめ先輩のステージを観て「自分よりも上に立ち、どう頑張っても超えられない相手」だということを確信してしまいます。悩んでいたツバサ先輩の元へ現れた劇組の八千草先生の言葉で、劇組に入ることを決めたツバサ先輩。その志は途絶えること無く、トップに立つ今でも己との戦いを続け、先を目指して広い世界を飛び続けている……。ツバサ先輩の過去と、強い想いを聞かせて貰えました。
 
 前回の記事で「先生のドラマも展開して欲しい」と書きましたが、さっそくそんな展開が訪れましたね。2話でも登場した八千草先生。そのときは謎めいた言葉(みかんがどうたらってやつ)を使っていましたが、今回ではより一層ミステリアスな雰囲気が強調されており、また先生が役者という仕事はどういうものか、どういう気持ちでやっているのか、そんな話も描かれていました。
 このとき、八千草先生はツバサ先輩には役者の素質があると見抜いていたのでしょう。彼女には、もっとツバサを広げられる場所がある、ツバサを広げる目的を与えられる舞台があると伝えた八千草先生の言葉に心を打たれたツバサ先輩は、己と戦うために、最初の夢から切り替え、組を移ることを決意しました。その結果、今では歌手ではなく役者として生き、それが新しい夢になっていることをゆめちゃんに聞かせました。

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「世界は広く、そして道は一つじゃない。迷い、悩み、足掻いて、夢にたどり着くこともある」
 私としては、最初に想い描いた夢を追いかけるうちに、別の夢を見つけて、結果的には新しい方の夢にたどり着いて、それが一番だと思えることもある……、といった具合にこの言葉を解釈していますが、みなさんはどうでしょうか。
 

 ツバサ先輩という人間が描かれた今回の話は、3話にして大きなドラマを観せてくれました。しかしゆめちゃんには少し難しかったのか、悩みは直接解決へと向かったわけではありませんでしたね。このツバサ先輩の言葉が、いつかゆめちゃんにとっての大きな「何か」に繋がるのか、そうでなくても何かしらのきっかけになるのか。そういう話を見られるかもしれないと思うと今から楽しみですね。開始早々にこんなドラマを持って来たのだから、スターズでは視聴者があっと驚くような、型にハマりすぎない展開を観せて欲しいところです。うーん、今からでもアニメ誌のインタビュー追うべきだなぁ……。


・すばるくんとM4に関して
ランニング中に再開したすばるくん。ということは男子部と女子部で共通の敷地もかなり広いってことみたいですね。
 相変わらずのゆでタコ呼ばわりで、ゆめちゃんをぶんすかさせるすばる。しかしゆめちゃんのボヤキには、的確な指摘をしました。いがみ合っている(というかゆめちゃんが一方的に嫌っている)すばるですが、このあたりはさすが先輩ということなのでしょうか。そう言えば、すばるは何年生なんだろう。まだ出てきて居ませんね。
 そんなすばるは、男子アイドルユニットM4のメンバーであり、アイドル界でも四ツ星学園でもかなりの人気を誇ることが明かされました。しかしそんな大人気のM4を全く知らなかったゆめちゃん。すばるも「本当に俺を知らないのか」と言っているあたり、ややショックだったのかもしれませんね。 
 

 S4と対となる存在でM4なのは判るのですが、こうして男子のキャラクターを登場させるということは、男女ならではのシーンも描かれるということでしょう(M4のメンバーもOPに登場しているし)。これも「アイカツ!」にはあまり無かった新しい試みですね。というか、この辺りはどこか少女漫画を思わせる展開だなぁと感じるのですが、果たして本来のターゲット世代である女の子はどういう反応なのか。少し気になるような気もします。少しだけね。


・全体に関して
 ついに組決めも終わり、本格的にゆめちゃんやローラの歌組としてのストーリーが始まります。ゆめちゃんは自分なりの答えを見つけて、少し成長して前に進みました。
 やはり今回の見所はツバサ先輩とのやり取りだったわけですが、今後もこうしてS4の先輩方とのドラマが展開されていくのは非常に楽しみですね。「アイカツ!」ではそういう先輩にあたるのは美月さんだけでしたが、スターズではそんな先輩が四人居ます。てっきりひめ先輩を美月さんポジションにして、他の3人の先輩はあまり絡まないと思っていたのですが、そんなことはありませんでしたね。
 現在、ゆめちゃんローラ小春ちゃんの他に、メインキャラとして登場するらしき二人がOPや、セリフはありませんが本編にも登場しています。この二人は舞組と劇組なのかな? 一人は早乙女あこちゃんという名前が公開されていますが、もう一人の子は何も情報が無いので、とても気になります。
 きっとゆめちゃんとの絡みは少ないとしても、それぞれのメイン回で、その組の先輩とのドラマが広がっていくんじゃないかと思います(小春ちゃんメイン回なら、小春ちゃんと夜空先輩の話……、みたいな)。ゆめちゃんとひめ先輩が話すシーンが何度かありましたが、ローラとひめ先輩の話が描かれる回もきっとそのうちあるんじゃないかと思います。せっかく4人も先輩が居るのだから、そういったドラマは重点的に描いて欲しいですね。

 

 以下疑問と考察。
スターズも3話まで放送され、組決めという一つのターニングポイントを迎えました。ここまでで、気になっていることをいくつか。

・名前のこと
スターズのキャラの中には、「アイカツ!」で使われた名前と同じ名前を持つ人物か何人か登場します(現時点でアンナ、ツバサの二名)。特に理由も無いのかもしれませんが、避けないでこの名前にするということには、何かこだわりがあったのか、少し気になりました。ツバサ先輩に関しては、今回で大いに納得出来たので満足なのですが。

・S4のこと
各組のトップであるS4。漠然とトップだと言っていますが、このS4は何を基準に選ばれているのかが、まだ明かされていません。
アイカツ!」の美月さんはアイドルランキングの一位であり、スターライト学園中等部における最高の称号「スターライトクイーン」を持っていました。だから判りやすかったのですが、S4はどうなのでしょうか。各組の試験やタイトルカップ(SLQCみたいな)で優勝をしたら、次の年度では一年間S4を務める……とか、そんなところなのかな。ゆず先輩を「S4唯一の二年生」と強調するあたり、何か秘密があるのか。まぁそういった話が3話で明かされるとも思っていませんが、いずれはそういう話も描いて欲しいですね。


 次回から本格的に各組での活動が始まります。大学で言うところの学科が違うというのと同じだろうから、授業で小春ちゃんと顔を合わす機会はぐんと減りそうですね。その分、ローラとはいつも一緒になるんだと思いますが。「アイカツ!」のいちごちゃん、あおい、蘭がいつも3人で居たのとは異なり、スターズではゆめちゃんとローラをいつも一緒の2人であり、主人公格のメインキャラとして描いていくのでしょう。「アイカツ!」でも4人目の登場したおとめちゃんと珠璃ちゃんは、メインキャラでありながら登場しない回も多かったので、小春ちゃんはそのポジションになるんだと思います。うーん、合っているんだろうけれど、なんだか淋しいなぁ……。せめて寮の部屋でゆめちゃんと小春ちゃんが会話するシーンは多くして欲しいところです。

 

ではでは、今日はここらで一区切り。


絹保