Silk Cocoon

未来に在る思い出を探して綴るアイカツおじさんの日記

アイカツ176話「いばらの女王」感想

絹保です。

今日はアイカツ176話を観た感想を書きます。

 

 

ざっくり176話のあらすじ

 

1、スターライトクイーンカップの最終日を控え、ルミナスの三人は最後の特訓に励んでいた。SAランクのフィーバーアピールを出すため、そしてスターライトクイーンの栄光を勝ち取るために。そんな中、スミレは絶対にSAFAを出したいという気持ちから、一人だけ居残りで練習を続けていた。

 

2、特訓を続けるスミレのもとに、凛が様子を見に来る。同様にあかりにはまどか、ひなきには珠璃と、それぞれがユニットパートナーに対して激励を贈った。そしてついに一夜が明け、スターライトクイーンカップ最後の戦いが始まった。

 

3、ひなきのステージは、初日、二日目と一位を守り続けた珠璃を凌駕し、ひなきがトップへ躍り出る。続くスミレは、全力を出し切ることを誓い、ステージに臨んだ。開幕から大歓声のステージは順調に進んだように見えた。しかしフィーバーアピールを出そうとした瞬間、スミレはバランスを崩し、アピールに失敗。すぐに立ち上がり、ステージの上では凛としたまま歌い終えたが……。

 

 


SLQCの最終日です。
今回の見所はなんと言っても「本編にBohemian Skyが登場したこと」に尽きますね。つい先日の173話でも、そらちゃんと一緒に過去のBohemian Skyのコーデが登場しましたが、今回は3弾で登場したばかりの新作コーデで……。

 

 

えーまぁ茶番はこの程度にして。印象的なシーンをいくつか。


凛ちゃんについて
・スキップス、ダンシングディーバ、情熱ハラペーニョにペアでそれぞれ激励を贈るシーン。凛ちゃんは少しでも手伝いたいという気持ちから、スミレちゃんのもとを訪ねます。
自分が全力を出しても届かなかった栄光を、大好きな先輩に掴んで欲しい……。そんな凛ちゃんの気持ちが伝わってきます。
元々、ユニットパートナーになって欲しいと言い出したのは、スミレちゃんの方で、当時の凛ちゃんはアイドルとして人気のある先輩に声をかけられてやや気後れし、さらには頑張りが悪い結果に繋がってしまったりしていました。しかし一年近くが経ち、大切な親友やライバルに恵まれ、大舞台を終えたばかりの凛ちゃんは、中身が大きく成長したことだと思います。「先輩の脚を引っ張りたくない」から「先輩の力になりたい」という考え方に変わっているのが、何よりの証拠なのではないでしょうか。

 

珠璃ちゃんについて
・情熱ハラペーニョのパートナーとして、珠璃ちゃんはひなきちゃんの元へ差し入れを持って訪ねます。しかし、なんと声を掛ければ良いのか判らない珠璃ちゃん。ひなきちゃんが先に気付いて声を掛けました。
現在一位で、優勝に最も近い珠璃ちゃん。自分がこのまま優勝したいという気持ちは当然あったはずですが、それと同じくらい (もしくはそれ以上) に、ひなきちゃんのことを応援する気持ちが現れていました。ひなきちゃんも同じように、自分が優勝したい気持ちもあれど、珠璃ちゃんを応援する気持ちも人一倍だったはず。本当に美しいなって思います……。こういった考え方は、みんな同じですね。

 

あかりちゃんについて
・本当にみんなに愛されているなぁ……というのが素直な感想です。大空お天気のスタッフの方々は、あかりちゃんがまだまだひよっこだった頃から見守っているわけだから、その成長ぶりも間近で見てきているんだと思います。
こういった身近なところから、あかりちゃんは「みんなを笑顔にするアイドル」として成長出来ているんだな、そんなふうに感じました。


ステージについて
・ステージに関しては、あまりコメント出来ることも無いのですが、まぁいくつか。
ひなきちゃんのステージは、ついに出てきたビーチバレーのボールと、限りなくSAに近いAランクのフィーバーアピールが登場。そのパフォーマンスで、珠璃ちゃんを抜いて一位に躍り出ました。
見守る珠璃ちゃんは、悔しいとも口にしますが、心からひなきちゃんを祝福していたと思います。人のことを第一に考えている。ここはひなきちゃんに差し入れを持って行ったときと同じですね。
みくるさんの言葉も良かったですね。美月さんにとってのいちごちゃんが、みくるさんにとってのひなきちゃん。花束を差し入れたり、ちゃんと本番には見に来ていたりと、しっかりと後輩であるひなきちゃんを優しく見守るみくるさん。KAYOKOさんの「私のインスピレーションも刺激されちゃいそう」という言葉も良いですね。ひなきちゃんが「デザイナーに影響を与えるミューズ」になっていることを、ここでも改めて描いていました。本当ビビキスファミリー仲良すぎる。この3人が一緒に居るシーンはもっと観たかったなぁ……。

 

 

スミレちゃんのステージは……。何もかもが衝撃的でした。
個人的には、以前は後ろ姿でフィニッシュだったのが、今回は背景にある「女王の像」と同じポーズで終えたところが気になりました。スミレちゃん自身が、今回のステージでは「茨に囚われた女王」を体現したことを表しているのでしょうか……。
スミレちゃんはSAランクのスペシャルアピールに挑み、失敗をしてしまいます。実力が足りなかったのか、緊張してミスをしてしまったのか、細かい描写はありませんでしたが、全力をぶつけたステージでの失敗は、大きな波紋を残しました。
あかりちゃんはそれを観て、決意の顔。そしてここで引いてEDに入ります。アイカツではずいぶんと珍しい構成になっています。

ステージに解説は次回177話に回されているので、私の感想も半分は次回に回そうと思います。そのほうが書きやすいし、何より読んでいる方にも通じやすいでしょう。

 

 

ダンシングディーバ、スキップス、情熱ハラペーニョの名前は、なんだか久しぶりに登場したような気がしました。ダンディバは4期でもユニットでステージがありましたが、それだけでしょうか。描写は多くなくとも、ちゃんとそれぞれユニットとしての絆は深まっていたのだと、改めて気付かされる内容でした。また、今回はひなきちゃんとスミレちゃん、二人のステージがありましたが、全体としてはどちらかと言えば (タイトルを含めて) スミレちゃんメイン寄りな今回。

あくまで個人的な意見ですが。ひなきちゃんは幼い頃からのキャリアもあり、あかりちゃんたちとの出会いでも、成長よりもプラスアルファで自身がアイドルとしてスキルアップしていく描写が多く、スミレちゃんは初登場から最新話に至るまで、人としても、アイドルとしても、ひよっこからどんどん成長していく姿が描かれていたと思います。今回に関しても、物語初期では人に勧められて決めることが多かったスミレちゃんが「失敗を恐れずに挑戦する」ことを自分で選択出来るようになったという、大きな成長の結果だったのではないかと思います。それをアピールの失敗で描くというのが美しくもあり残酷でもあり、結果的にかなりシリアスなものに仕上がっています……。

 

続く177話。ついにあかりちゃんの番が待っています。

……実はこの記事を書いているのが177話放送後で、既に視聴済みなのですが、それはまぁ、この想いのままもう一度観てから記事を書こうと思います、はい。

 

 

ではでは、まだ言いたいことも残っていますが、今日はここらで一区切り。


絹保