Silk Cocoon

未来に在る思い出を探して綴るアイカツおじさんの日記

アイカツスターズ!第14話「真昼の決闘!」感想

こんにちは、絹保です。

今日はアイカツスターズ14話を観た感想を書きます。

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真昼ちゃん初のメイン回。お姉ちゃんへの戦意を決意したお話 (前編)

昼間を照らす太陽のように輝くアイドル。その活躍にあなたはこう言うだろう。

『あぁ……。まぶしっ』と(※地下の太陽は登場しません) 

 

俺は太陽の子

 美組1年生の香澄真昼ちゃん。8話で登場して以来出番がありませんでしたが、今回から本格的に本編へ参戦。お約束な感じもするつっけんどんな態度と、実力派の一匹狼な雰囲気を見せました。
 「香澄」の名前から判るように、S4の香澄夜空先輩の実妹で、今回の話では姉である夜空先輩を超えること、を強調していました。

 まぁー、実に魅力的な子だなぁというのが最初の印象でした。8話ではややミステリアスながら実力を持つところ、程度しか描かれませんでしたが、今回は内面を掘り下げており、強い信念と確固たる目標。また夜空先輩との関係や距離感が描かれていました。
 「夜空」と対をなす名前を持つ真昼ちゃん。その太陽のような輝きは、月の美しさを超えられるのか。

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特技は小物のデコと空手

 公式プロフィールによると、真昼ちゃんの特技は「スマホやネイルのデコ、空手」。……カラテ?

 と一見「?」となる特技ですが、なんと一本の話で両方とも拾うというありがたい演出をしてくれました。
 街角でばったり出会った夜空先輩の態度に腹を立てた真昼ちゃんは、目の前で瓦を取り出し(どこから?)、叩き割るという驚きの行動を見せました。なんたるカラテ能力! 実際スゴイ!

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写ってないけど一番上にタオルが置いてある:『アイカツスターズ!』14話より


 また、夜空先輩が募集したドレスデザイン(後述)のシーンでは、かわいらしくデコったアイカツバイルが映りました。
 
 スターズでは、登場人物のプロフィールにある特技や好きな食べ物をしっかりと出すことが恒例となっており、例に漏れず、真昼ちゃんも特技と好きな食べ物の両方が出ていました。以前の回で言えばひめ先輩のカレー、ツバサ先輩のラムネ、ゆず先輩の木登りなどが挙げられます。プロフィールにあるので二次創作などで使うことはいくらでも可能ですが、アニメ本編に登場することでキャラクターへの理解がしやすく、視聴者にとっても嬉しい描写であると感じます。新キャラが登場しても、続けてもらえると嬉しいですね。

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真昼ちゃんのアイカツバイル:『アイカツスターズ!』14話より

忘れていた笑顔

 夜空先輩の番組でドレスデザインを募集する企画があり、優秀賞を獲得した真昼ちゃん。「ランチ」という名義で応募しており、当日に顔を合わせた夜空先輩も驚いていました。応募した理由は「夜空先輩と勝負をしたかったから」というもの。幼い頃から優秀だった姉に、コンプレックスを感じるようになった真昼ちゃん。スペシャルステージでは、自分のステージを夜空先輩に見せつけるため頑張ろうと意気込んでいます。そんな真昼ちゃんの姿を見て心配するゆめちゃんたちは、ステージ当日に差し入れを持って行きました。

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 真昼ちゃんの好きなチョコレートを使ったケーキを持って楽屋に来たゆめちゃんたち。来る途中に走ったから似顔絵を描いたケーキは崩れてしまうも、そのケーキと、ゆめちゃんたちのやり取りを見て思わず笑う真昼ちゃん。ゆめちゃんから良い笑顔だと言われ、自分がいままで笑顔を忘れていたことに気付きました。

 一つのことに執着して、肝心なことを忘れてしまうのは「アイカツ!」の頃からよくある話で、例えばサインを書くことに集中してファンを忘れていたいちごちゃん。ネットの情報ばかり見て目の前の親友を忘れてしまったあおい。ミューズになること、先輩を追い越すことばかり考えて、楽しさと笑顔を忘れていた蘭。スターズで言えば、個性ばかりを考えて、もっと素直で良いということに気付けていなかったローラ。人が成長する話にはいつだって感動をしますが、思い返して見れば、どれもまだまだ新人だからこそ躓いているところが共通しています。蘭とローラ、今回の真昼ちゃんに関しては、もっと素直に友達に相談すれば早く解決したかもしれない。そういうところを言えば、蘭とローラと真昼ちゃんは似ているところがあるのかもしれませんね。揃って実力派だし。

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目標へ向けて

 ステージを終えた真昼ちゃんに賛辞を贈るゆめちゃんたち。ステージでの真昼ちゃんの笑顔は素晴らしく、こっちまで笑顔になったと言われて少し照れた様子の真昼ちゃん。司会である夜空先輩からも絶賛されるステージでした。しかしながら、そんな夜空先輩の言葉に、思うところがあった真昼ちゃん。
 姉である夜空先輩は昔からきれいで、どんなことにも優秀な成績を納めていました。真昼ちゃんはそんな姉を超えようと努力しているのに、いつだって姉の凄さには敵わない。余裕な態度を持つ姉には遠く及ばないことは、真昼ちゃんも痛いほど理解していました。
 しかし、真昼ちゃんの素晴らしいところはその向上心であると言うゆめちゃん。姉という高い目標がすぐとなりに居るからこそ追い付きたいと努力する。刺激されて頑張ろうと思える。追い駆けたいと思う……。改めてそのことを感じた真昼ちゃんは、どこか心の区切りが少しだけでも出来た様子でした。ゆめちゃんとローラとも友達になり、短冊に願い事では無く目標を書くことにした真昼ちゃん。その短冊は、夜になってランニングをしていた夜空先輩の目にも止まり、お互いがお互いを高め合うきっかけになったのでした。

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 真昼ちゃんは「姉はいつも余裕で〜」と言っていますが、実際には夜空先輩も真昼ちゃんから刺激を受けており、いつもよりもトレーニングの量を増やす、という行動を取っています。真昼ちゃんが思っている以上に、夜空先輩もまた妹のことを一人のライバルとして意識している証拠だと思います。
 とは言っても、やっぱり「S4の香澄夜空」という一面よりも、街のシーンで見せた「甘々なお姉ちゃん」が本当の姿なんだろうなぁ……。いずれは仲が良すぎるくらいのシーンも観せてもらいたいものです。
 ここまで明確にライバルだと言える関係になっているのは、「アイカツ!」で言えばセイラちゃんやヒカリちゃん、スターズだと初期のローラくらいなもので、考えてみればめずらしいタイプのキャラクターになります。最も、姉妹でアイドルというのが他には音城姉妹くらいなので、やっぱり全く新しい、と言っても良いのかもしれませんが。にしてもアイカツのシリーズで「打倒」なんて単語、他に使ったのはユリカ様くらいじゃなかろうか。ライバルが少ないゆえに、全然使わない単語ですね。

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参考資料:『アイカツ!』27話より

 そう言えば真昼ちゃんは今回でロマンスキスのコーデを手に入れているので、担当ブランドはロマンスキスになるんだと思いますが、ローラと小春ちゃん、それとあこちゃんにはまだお気に入りブランドが登場していないんですよね。
 ゆめちゃんと真昼ちゃんの例にならえば、憧れの先輩(それぞれの組の先輩)と同じブランド、という流れになりそうですが、ローラはノーマルでもクールタイプのコーデを好んでおり、あこちゃんも劇組ですがポップタイプの子。どうなることやら。ゆめちゃんと真昼ちゃんは、先輩と組と同じタイプなので判りやすかったのですが。もしかしたら、細々と予想されている転科の話も、いずれあるのかもしれませんね。メインキャラに舞組の子も居ませんし。まぁ、3弾で新しく登場する可能性は大ですが。

今後の考察

 DCDでは第二弾が始まり、アニメも2クール目へ突入しました。しかし、第一弾で登場したドレスは、実際のところアニメではあまり登場せず、ツバサ先輩とゆず先輩、それと小春ちゃんとあこちゃんに関しては、アニメ版ではステージが一切無いという扱い。……大人の事情なのか。某ぽわぽわな女優を思い出す。

 アニメでの登場が無いことも残念ですが、それに加えて両先輩のプレミアムドレスもアイキャッチでしか登場しませんでした。さらにレアドレスも、スパイスコードは一応6話で出ましたが、シャイニースマイルに関しては本当に一切登場していません。販促的に大丈夫なのかこれ。
 スターズになってからプレミアムドレスは「プレイしないと手に入らない」仕様になったため(要するにシングル買い出来ない)、もっとプレイするモチベーションを上げる内容にしたほうが良いんじゃないか、というのが素直な感想です。1クールの間でも、登場人物のキャラクターはかなり丁寧に描かれているため、そこが少し心残りでした。まぁ、それでも第1話ではおもっきし販促していますが。
 あとS4のメンバーがプレイアブルになっていないのも物足りなさを感じたり。と言っても、「アイカツ!」の頃も、最初は美月さんも常時プレイアブルになっていたわけでは無いので、そう考えるとこれで良いのかもしれませんが。むしろ限定的ではあるけれど選べる機会がある分マシなのかもしれない。

 でもなぁ。本当に素直なことを言うと、あんまりあからさまな販促をされても、それが無理やりだったりすると、せっかく良い話だったのが台無しになったりするので、難しいところです。例えるなら仮面ライダーや戦隊、プリキュアと同じですが、程よい販促、つまり新しいアイテムの登場があるから面白い展開になる、というのも事実なので、その絶妙なラインを捉えて貰えるかが重要ですね。「アイカツ!」で言うところのプレミアムドレスをトップデザイナーさんから貰う回がスターズでは出来ないため、ドラマ的にも販促的にも難しくなっているのかもしれませんが。

 販促的には兎も角、ドラマ的にはかなり面白い展開が続いているため、アニメは素直な気持ちでこれからも楽しみたいものです。少し先にはあこちゃんメイン回も控えているらしいので、それも楽しみですね。
 そして次回は香澄姉妹のお話の後編。共にステージに立つことになった香澄姉妹。昼夜の光が交わるとき、果たしてどんなドラマが生まれるのか。


ではでは、今日はここらで一区切り。

 

絹保